お疲れ様です。
労災担当のRGです。
以前のRGのつぶやきにて「傷病手当」について触れたことがあります。
今回は現在、一人親方の方が給付を受けとれない「傷病手当」について今後の展開予想も含めお話ししたいと思います。
「傷病手当(傷病手当金)」は、健康保険に加入する被保険者が病気やケガで働けなくなり、事業主から十分な報酬を受け取れないときに支給される手当です。
業務内であれば労災保険の支給対象となりますが、「傷病手当」については業務外の理由による病気やケガを対象としています。
一部、建設国保団体等で「傷病手当」を支給される団体はあるようですが、
一人親方の方の多くが加入している国民健康保険の制度では残念ですが、この傷病手当という制度がございません。
傷病手当の制度が存在しないのは、平均賃金の算定が難しい親方の収入状況の影響があるのではないかと思われます。
現状はそのような状況です。
では、今後について展望を予想をしてみます。
①建設業の方の社保加入
社保加入が増えれば、多くの方が国民健康保険から健康保険(協会けんぽや健康保険事務組合)に移られることで
「傷病手当」の受給は増えるかもしれません。
しかし、手取りが減ることを理由に給与天引きを頑なに拒否される方が多いのも事実です。
補償についてもう一度考える時期かもしれません。
②建設キャリアアップシステム(以下CCUS)普及に伴う変化
待遇面や所得増の改革を旗印に普及しているCCUSですが、現場入退場の際にカードリーダで入退場の記録が残ります。
今までは、時間の管理も仕事の進捗で個人の裁量で行っていたものが、具体的に労働時間の記録が残ります。
今まで、仕事中に発生した脳梗塞等の病気については、発症前の残業時間で判断されており、残業時間の証明ができないケースが
多く、心臓血管系病気も含め労災認定に至らないケースが多かったですが、将来的には変化が起きそうです。
「傷病手当」とは外れた話となりましたが、「ケガと弁当は自分持ち」に大きな変化が起き、いろいろな面で変わっていくかもしれません。
現在の建設業の方の社会保障の恩恵は他の業種の労働者と比べて非常に厳しい状況下と言えます。
今後の改善や変化に期待したいものです。
今回のブログで気づきを感じていただければ幸いです。